滝沢聖峰 [comic]
私の好きな滝沢聖峰の新刊「東京物語・上」を購入しました。本当は25日発売ですが今日の帰りダメ元で書店に立ち寄ってみると既に並んでいました♪。月刊モデルグラフィックスに掲載されていた作品を取りまとめたモノで8月末には下巻が発売予定です。
昭和18年末、陸軍航空審査部にて新型機の開発に従事していた主人公・白河大尉とその妻・満里子を中心とした物語。審査部だけに航空機の戦闘シーンは少なく、またB29による本格的な空襲が始まる前の東京が舞台となっているので他の滝沢作品と比べると戦場での日常的描写や緊迫感に欠けており、やや物足りません。しかも妻・満里子が(ばら物語の影響か?)これまでの滝沢作品で描かれた女性と明らかに違っており(特に眼が!)かなり違和感がありました。まぁ悪くは無い話なのでMG愛読者や滝沢作品を好きな方にはお薦めですが、初めて滝沢作品を読もうとする方には下の「碧の孤狼」や「新太平洋戦記」の方が断然お薦めです。
92年10月初版 880円(現在は950円+税)
93年1月に購入した初めての滝沢聖峰単行本。当時のMG誌に掲載された短編を6話収録。いずれも戦時下における新兵器、新型機開発に絡んだストーリーですが読み応えのある作品ばかりです。
04年1月初版 952円+税
こちらはMG誌ではなく他の戦記雑誌等に掲載された短編9作品が収録されています。 実はこの最後に「東京物語」という作品があり、今回発売された東京物語の原点となっているみたいです。主人公白河(白川)や満里子の名前、大筋の設定も同じですし。私はやっぱりこっちの満里子の方が滝沢作品に似合うと思います。
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